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夏の香りが薄らいだ9月上旬、あたしは綺麗な鐘の音が響くチャペルの控え室で、純白のウエディングドレスに身を包んでいた。


「絶対に幸せになりなさいよ!」


さっきから泣きながら同じ言葉を繰り返す有紀に、苦笑混じりに頷く。


何度も念押しした彼女はようやく満足したのか、数枚のティッシュを手に取って豪快に鼻をかんだ。


「それにしても、子どもが同い年になるなんてね〜」


「うん、さすがに驚いたよね」


「もし男の子と女の子だったらさ、許婚にしちゃう?いとこ同士だけど、ちょっと楽しそうじゃない?」


相変わらず突飛な有紀の提案に微苦笑を零しながら、そういうのも楽しそうだと思ってしまった。


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オトナ女子  アラサー  イケメン  再会  甘々  年下  溺愛  意地悪  強引  一途 

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