スイートスキャンダル
そういえば、仕事しなきゃ……


0時前を指す時計にため息をつきながらも、バッグの中で出番を待っていたノートパソコンを取り出す。


「どうせ眠れそうにないしね……」


微苦笑を零してパソコンを立ち上げ、一緒に持って来た書類に目を通した。


出来るだけ物音を立てないようにしているつもりだけど、静か過ぎる部屋ではほんの小さな音でも妙に響く。


それでも柊君が起きて来る気配は無くて、ホッとする反面、少しだけ恨めしくなった。


『遥さんがお望みなら、朝までずっと気持ちいい事してあげますよ?』


『でも俺、結構体力あるんで、遥さんを壊しちゃうかも』


何よ……


あんな事言ってたくせに……


< 82 / 200 >

この作品をシェア

pagetop