一睡も出来ないまま迎えた朝は、爽やかからは程遠いものだった。


「おはようございます。遥さん、早いですね」


反して、柊君はよく眠れたのか、寝起きとは思えないくらいに爽やかな表情を浮かべている。


「まぁね……」


綺麗な寝顔のせいで眠れなかった、なんてさすがに本人には言えなくて、彼から視線を外しながら曖昧に笑って見せる。


「あ、そうだ。朝食が済んだら、足湯に行きませんか?ここの旅館、庭に足湯があるんですよ」


「えぇ、そうね」


間違っても、『それよりも眠りたい』なんて本音を言わないように、無理矢理笑みを繕った。


柊君は嬉しそうに笑って、あたしの向かい側に座った。


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