彼の秘密。
眼鏡。
わたしはあの日から胸の動悸が収まらなくなってしまった。


ずっとドキドキいってる。


「あー、もううるさい。
収まれ、収まれ………。」


「それって俺のこと?」

いきなりひょいっと現れた人に
驚いてしまった。


「あっ!!」


彼だった。
今一番会いたくないのに…


「よく会うねー!今日で3回目くらい?」

…そう。
なんかケータイを届けてもらってからよく会うようになってしまった。



「で、大丈夫??あれからなんも落としてない?」

彼はからかうように言った。


「も、もう。そんなドジじゃないですよ。」


なぜか彼は不満そうな顔をした。

「…なんで敬語?」


あ、そこ??
でもこれわたしの癖だし…。。


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