俺は約束の時間を待ちきれない潤に追い立てられるように、30分前にはラウンジに降りて行った。



全身をピカピカに磨き上げ、ムスク系の香水を身体中に振りまいた潤が言う。



「しっかし、こんなとこで高校の後輩に会うなんて、奇跡っすね」



「ああ…そうだな…」



グラスを片手に、夜景を見るとはなしに見つめながら応える。



「最高のシチュエーションが揃ったってのに、涼さん、何か乗り気じゃないっすね。

あれっすか?昔、ミュウちゃんと何かあったんすか?」



何が『ミュウちゃん』だよ。



潤のいつもの馴れ馴れしさが、今日は何故だか俺をイラつかせる。




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