異国のアリス

ライトside






今日は、従兄弟のアルベルトが、公務と称して、家に来た



俺は本当に公務があるんだが……



アルのこういうところは昔からだったと諦め、休憩がてら話すことにした





「ねえライト?」


「ん?」


「何か、最近いいことあった?」


「……は?」





今まで、まったく別の話をしていたのに、いきなりアルがそう聞いてきた





「いやぁ…、何かさ、この間ウィンディたちと話したんだけど、二人ともいつも以上に輝いてたからさ」


「……………」





あいつらは分かりやすすぎると思う


あと、アルは勘が鋭すぎると思う

なんでアルあいつらのこと見ただけで、そんなことが分かるんだ?





「あ、今なんか俺のこと考えてたでしょ?」


「……気持ち悪いこと言うな」


「えー?冷たいなぁ」





そう言いながらも、アルはニコニコ…いや、ニヤニヤか?笑っている



俺がジト目でアルを見ていると、アルがいきなり立ち上がり、扉を開けた





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