15分後。

二人はパレットタウンの二階のデッキを歩いていた。

この先には観覧車と、ヴィーナスフォートというショッピングモールがある。

まじまじと観覧車を見上げる絢乃の横で、卓海が口を開く。


「・・・なんだ、観覧車に乗りたいのか、お前?」

「え、別に・・・」

「ナントカと煙は高い所が好きって言うからな?」


卓海の言葉に、絢乃はむっと眉根を寄せた。

別に、卓海と一緒に乗りたいわけではない。

それに、観覧車の中は密室だ。

・・・まあ、車も密室なので今更な感じはするが。

自分も卓海といることに慣れてきているということだろうか。

認めたくはないが。


「・・・別にいいです」

「行くぞ」


卓海は絢乃の手を取り、観覧車の方へと歩いていく。

───なんというか、相変わらず天邪鬼だ。


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