12:00。

ピンポーン、とチャイムが鳴り、絢乃は慌ててインターホンのボタンを押した。


「はいっ」

『オレだ』


どうやら卓海が来たらしい。

それにしても、『昼』と言っていたが、本当に12:00ピッタリに来るとは。

会社でも卓海は時間には厳しいが、どうやらプライベートでもそれは同じのようだ。

その神経の細やかさを別の部分に向けてくれればいいのに、などと思いながら絢乃は玄関の鍵を開けた。

ガチャっとドアを開けると、エレベーターホールの方から卓海が歩いてくる姿が見える。

黒のビンテージジーンズに白いボタンダウンシャツ、カーキのカーディガンというラフな格好だが、相変わらず目を奪われる格好よさだ。

その手には何やら袋のようなものを持っている。

卓海は絢乃の姿を見つけると、つかつかと足早に歩み寄って来た。


「・・・どうだ、あいつの様子は?」

「奥の部屋で寝込んでます」

「そうか。・・・入るぞ」


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