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突然、部屋に訪れたターナにイシスは驚きを隠せなかった。


改めて見たターナは柔らかい輪郭ながらも体の線は細く、小柄で頼りない印象を与えるかわいらしい女性だった。


「突然、ごめんなさい、イシス様」


すまなそうに頭を下げたターナに、イシスは戸惑う気持ちを隠しながら、


「いいえそんな。どうぞ、おかけください」


と動揺を隠すべく笑みを作って見せた。


そんなイシスの美しく優雅な微笑みを間近で見たターナは切なく顔を歪ませた。


「本当に……イシス様はなんて美しいんでしょう。今日の誕生祭であなたがいなくなったあとも月の女神のようだったと、いつまでもざわめきが絶えなかったのですよ」


そう漏らしたターナに、イシスは何をいっていいのか分からず、「どうぞ」と立ち尽くす彼女に再びソファーを指した。


互いに向かい合わせに座るなり、


「……ネフェル様がずっと想い続けていた方が、こんなに美しい方だったなんて」


とターナは独り言のように呟き、深く息をついた。



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