硝子の器に君の雫
ふたりぼっち


「樹、また振ったんだって?」
「・・・お前ってそういうゴシップ何処から仕入れてくるんだ」


 ーーー高校時代、永瀬樹は同じクラスの篠原と屋上で昼食を摂っていた。


 毎回の如く友人の篠原何かと情報が早い。


仕入元がどこかは不明だが口が軽いから、多分この噂も学年中、いや学校中広まっているに違いない。


樹とは正反対に活発な奴で、髪は茶髪に染めて片耳にピアスが付いている。


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