傍にいさせて
教えてください
―――――……
「お前、鬼龍の桐山だよなぁ…?」
「……だったら?」
汰斗さんが、私を後ろにやりながら、4、5人のがたいのいい男の人と対峙する。
汰斗さんは、ピリピリとした空気を放つ。
男の人たちは、汰斗さんをニヤニヤと、卑しい目で見る。
どうしていいか分からず、汰斗さんの服を掴む。
「…大丈夫、お前は俺が守から」
「…っ!」
汰斗さんは、私に安心させるように一度笑いかけ、私を遠ざけるように手をかざした。