逢いたくて
「腹減った~」

という渉の言葉で私たちはリビングにいた

机の上には私のかばんの中身が広がっている

「勝手にごめん。びしょ濡れだったからいちをドライヤーで乾かしたんだけど」

「ありがとうございます」

その中には一枚の写真がある

赤ちゃん写真…

私は手にとり抱きしめた

ごめんね…濡らしちゃって…

「服は昨日クリーニングに出したから今日の夕方には届くよ」

そういえば着替えもしてくれたんだ…

服は今渉のTシャツとスウェットをきている

ぶかぶかだけど渉がまくってくれている

「携帯はたぶんだめそう」

別に携帯が使えなくても今は困らない

連絡がつかないほうが好都合だ…
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