「うまぁ~」

私の作ったオムライスをほっぺをパンパンにして頬張る渉

彼を見てると自分のおかれてる状況が忘れられる

「あの…」

「ん?」

「聞いて欲しいの」

「なにを?」

「私…」

緊張で全身が震え出す

内臓ががたがた震えて息苦しい

私の様子を見て渉は手を止めた

「秘書をしていて…でもやめないとならなくて…うんん。辞めたくて…ハァ…」

「うん。」

「すごく無責任だけど辞めたくて…今までのこと全部変えたくて…変わりたくて…」

「うん。」

「すべてから逃げ出したいの」

私は堪え切れず涙を流した

渉は私のすぐ横に来て私を包み込んだ

「うん。」

「……助けて」

「助けるよ。信じて。俺が助ける。よく言ってくれたね」

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

「謝る必要なんてないよ。俺医者だし。人を救うのが仕事だしさ。咲も割り切ってくれていいよ」

「ハァ…ヒッ…ヒックハァハァ…ゴホ…」

泣きすぎて過呼吸が始まる

「待ってて」

渉は落ち着いて袋を持ってきた

ペーパーバック

苦しさにもがきながらも渉の温もりで心は満たされていた

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