逢いたくて
「…にしても大きいの買い過ぎ!」

渉は無邪気に植木やさんで1番大きな木を買った

トラックで家に運んでもらったものの植えるのは自分たちで

私と渉は汗だくになりながら庭に穴を掘っている

「だって大きいクリスマスツリーのほうが盛り上がるじゃん?」

「そうだけど…」

スコップでせっせと穴を堀ながらそんな会話を楽しむ私たち

「雨が降ったらどうする?」

「ぎらぎら電飾つけようよ」

と大変だけど今からクリスマスが待ち遠しくなった

「なんならもうクリスマスまで飾るか?!」

渉らしいことまで言っていた

「いたっ」

「咲?!」
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