私の想像してた華の女子高生は、もっと毎日が充実してて、茶色の髪の毛で、それなりにメイクもして、制服だって可愛く着こなして・・・

でも結局夢でしかなかった。

だって私は私立だからメイク禁止で染髪も禁止、もちろん制服の着崩しなんて許されない。

少しスカート折ってるくらいでキーキー先生に怒られるもん。
どんだけ人のこと見てんの・・・って驚くくらいにね。


自分でも正直なんでこんな地味~な高校生活送ってるんだろ。
毎日毎日同じことの繰り返し。

毎朝同じ時間に家を出てバスに乗る。

そして、電車のホームについたとき、あいつが来る。

「あーやーかー!おは!」
なんてこうも毎回テンションが高いんだろ。疲れないのかなあーなんて考えてみるけど、こいつはテンションが取り柄だったわ、と毎度思考を改める。

毎度でかい声で騒ぐこの子は、1年からずっと同じクラスの中澤悠里。
女子サッカー部で超短髪で、いかにもスポーツやってますって肌の色。
本人は気にしてるけど、私は人工的に焼かれた色よりは、悠里の健康そうな黒肌が結構好きだ。
本人に言ったら怒るから言わないけどね。

この子はテンションが高くてとっても面白くて飛び抜けて明るい子だけど、その分短気で怒らせると正直めんどくさい。
だから常に一緒にいても、当たり障り無いように極力注意しながら接しなきゃいけないのが大変。

「おー、おはよーっ」
こんな具合にね。


そっからは学校に着くまでにたわいもない話で盛り上がる。
その時間はとても楽しい。

でも楽しい代わりに、この子は自分の相談事は熱心に語りだすくせに、人が話してる時は携帯いじりながら「ふーん、まじか、それは大変だね」なんて、いかにも興味なさそうな声しか返ってこない。

だから悠里とは「楽しい話」しかしないことにしてる。
だって毎回毎回傷つくのは私なんだもん。

教室につけば、


「おはよ~」とか「昨日の○○見た~?」とか、いろんな会話が飛び交っている。

朝からよくそんなペラペラ喋れるなーなんて横目でクラスメイトを見て席に座る。
朝はぼーっとしてたいタイプなんだよね。・・・今更だけど、私って結構わがままなのかな。

この作品のキーワード
女子校  女子高生  高校生  青春  友情