10畳もある広い和室で、布団は真ん中にダブルを、その両端に子供用を2つずつ敷いている。

 吉住真紀はその布団の中で、夫に腕枕をされながら、じっとその横顔を見つめていた。

 夫は何も話さず、目を閉じている。もう、寝たのかもしれない。

 起きてもいいや、という気持ちで大きく溜息をついたが、反応がない。どうやら聞こえなかったようだ。

 今年25歳になった真紀は、既に結婚6年になる専業主婦で、子供は順に0歳、2歳、3歳、4歳になる。

 毎日、大変忙しい。長男が今年から幼稚園に入ったものの、既にあまり手がかからなくなっていた分、送り迎えと弁当の手間が余計に増えた。

 沈んだ心を察知したのかどうなのか、夫が頭をゆっくりと撫でてくる。

 これが、せめてもの安らぎなのかもしれない。

 真紀はそう思いながら静かに目を閉じた。

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