あの日、守りぬくと誓った
第壱章

勝者と敗者


昔から、兄が大嫌いだった。



一家の恥曝し。


兄は近所で有名な暴走族だった。



両親も私も成績優秀だったが、
兄だけは違った。



遊び呆けていた。
常に。




私は常識を知らない人間は嫌い。

兄は私にとって邪魔な存在だった。





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