隣人M
隣人の存在

序章



手を伸ばせば、そこに大切なものがある。


「愛することは不完全な人間の弱み。相手を求めることで自分を充たそうとする」


「愛せないことは完全な人間の弱み。相手を拒むことで自分を孤独に追い込んでいく」


人間は、どちらを望んでいるのだろう。


記憶の糸を手繰って、人の手のぬくもりを感じて


―心の向こうに、大切なものが待っている―
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