君に出会った世界




今まで毎日楽しく過ごしてきた。



夏休みは家族で温泉旅行をしたし、


大好きな友達と夜遅くまで遊んだ。


片想いから始めた恋愛は、ついに、最近実ったばかりだ。



なのにどうして?




神様なんているのだろうか。




可愛い制服のスカートが破れているだろう。


結構大事にしていたのに。




今までの17年間という短かった人生が一気にフラッシュバックされた。





あーあ、私、死ぬんだ。








青信号だったから渡った。


ちゃんと右も左も見た。




大きな物体に吹き飛ばされたはずなのに


痛みなんてすぐに感じなくなった。



でも騒がしい声々だけは聞こえた。



誰かが急いで電話をしている。救急車を呼んでくれているのがわかる。


必死に私に声を掛けてくれている人がいる。


ごめん、返事したいのに、できない。






見知らぬ私のために一生懸命になってくれている人がいる。




この世界も捨てたもんじゃなかったんだ。


もうすでに過去形。





もっと生きたかった。




































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