光をくれたのは君だった

生姜焼き、ご飯、味噌汁を
お盆にのっけて
廣瀬くんの家へ持って行った


ピンポーン

「はーい」

さっきのスーツ姿とは違い
部屋着姿の廣瀬くんが出てきた

「ご、ご飯持ってきました」

なぜか緊張するわたし。

「うわーご飯に味噌汁まで!
ありがとう」

「いえ」

「そっちのがいいね」

「え?」

「眼鏡でいつも前髪で
顔隠してるじゃない?

でもそっちのがかわいいよ」


わたしはいつも家では
前髪もあげてるし眼鏡もしてない...

って..かわいいって言った?この人?

「そういや相方くんは
大丈夫なわけ?」

相方くん?

もしかしてきよしのこと
見えたのかなあ?

「ああ、そうですね
もう戻ります」


きよしのことだから
生姜焼きねらってそうだもんね。



わたしは部屋に戻った



「てかまじで男いんのかよ...」


そう言いながら生姜焼きに手をつける


「うまっ」




< 23 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop