【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
私の名前を聞いた、朝田君はにかっと笑
って、
「ほな、ヨロシクな、恋那!」
と私に手を差しのべて、握手を求めてき
た。
突然呼び捨てにされたのと、その笑顔で
、不覚にも胸がキュンってした。
「よろしくね、朝田くん…」
なんだか可愛い子だな、なんて思いなが
ら、その握手に応える。
朝田君はあっという間にクラスに溶け込
んで。
誰から見ても、順応性の高い男の子で。
いつの間にかクラスの中心人物になって
た。
きっと前の学校でもそうだったの違いな
い。
でもそれが、計算じゃなくて天然だって
所が、更に好意をもつポイントなのは一
目瞭然だった。
皆が皆、朝田君を好きだった。