不良だらけの危険なバイトッ☆
* 壊させない

ガタン…


突然、ユキ君が立ち上がる。


「ユキ君!?」


あたしが呼んでもユキ君は一切こちらには目もくれない。


そのままユキ君はふらついた足取りのまま、部屋を出て行ってしまった。


「ちょっと、待って!!」


慌てて後を追いかける。


「…っえ?」


けれども後ろから手を掴まれた。


「先生…」


「今はそっとしといてあげなさい」


先生は俯いたまま、首を振った。


ユキ君…


「はい…」


返事と共に押さえつけていた腕が緩んだ。

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