不良だらけの危険なバイトッ☆
* ドキドキの学校生活
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「ありがとうございましたーっ」
トレイにお皿やグラスを乗せてカウンターへと戻っていく。
「すっかり慣れたね、莉子ちゃん」
マスターが微笑みながらカップを拭いている。
それを聞いたみんなが大きく頷いてくれてあたしは少しうれしくなった。
あたしがここへ来てからあっという間に一週間が経った。
それは長いようで一瞬のこと。
ギンガムチェックのテーブルクロスでテーブルを拭いていると、外の景色の手前のガラスにうっすらと自分の姿が映っていた。
そこに映るあたしは少しばかりかうれしそうで。
こんな生活、絶対続かないって思ってたのに不思議なもんだ。
慣れてしまえばこれが当たり前な気がする。
というかむしろここの方が居心地が良いくらいで。
ただひとつ…