【完】白のあなたに恋をする








「……うっ…、っつ…。」







頭では、それを理解してるつもりでも、






心はそうはいかないようで、





現実は辛いものだった。








「……、11月 ××日、××時…「やめてくださいっ!!!」





私は信じたくなくて、言葉を遮った。





「杏ちゃん……。」




宏くんは私が落ち着くよう、背中をさすってくれた。



宏くんだって本当は私に構う余裕なんてないほど辛いのに…。





「…っ、白。」




私は宏くんから離れて、
気持ちよさそうに眠っている白のそばに行き、白い髪をかき分けた。









< 394 / 415 >

この作品をシェア

pagetop