Forever～君と一緒に～
「悪いんだけど、アリシア明日、パーティーに出て欲しいんだ。」

アリシアが固まってしまった。

それを見たラルフは、苦笑して。

アリシアは、パーティーに出ることを拒んでいた。もともとパーティーが苦手だということもあったみたいだが、それ以上に自分たちが偽装結婚であるゆえに、いろいろな人を騙すみたいで嫌だ。ということだった。

ラルフもこっちの都合で付き合ってもらっているから、無理はさせたりしないようにさせていた。

すると、

「いいわよ？仕方ないもの…。不自然だと疑われるでしょう？身のこなしに困るけれど…」

アリシアは、思って行ったこととは正反対のことを口にした。

ラルフが思うに、舞踏会やパーティーが苦手だというけれど、アリシアは、とても素晴らしい身のこなしにだと思う。
何処かの王女のような優雅な立ち振る舞い…。そう、何処かの王女のような……。

あの舞踏会の日…。

男性によく見られていたこと…。彼女は、知っているのだろうか…？
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