「愛海は俺のこと好きじゃないと思ってた」




抱きしめられた温度が心地よい。





「だから、いつも不安で…元カノのことだって別に結婚までしなくても良かったんだ」



「えっ?」




「ただ、きっかけが欲しかった。愛海が俺から離れないためには結婚するしかないって思った」





更に輝は続ける。






「素っ気なくしたのは、そうすれば愛海が泣きそうな顔して俺を見るから、その顔が好きだっただけで…傷つけるつもりはなかったんだ。ごめんな」






「私も、色々勘違いしちゃってごめんね」




そう言うと、抱きしめられていた力が弱まり輝と顔を見合わせる状態になった。





久しぶりに見た笑顔はやっぱり、綺麗だった。

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冷たい  すれ違い  同級生  結婚  一途