SoUnD~僕らの世界~
PART 4

未那にあんな顔をさせてしまった。


そんな罪悪感を胸に、今は部活の時間を迎えていた。




なぜだろう。

なんでこんなにも、俺は必死にギターを弾いているんだろうか。


「雅、今日・・・おかしい?」

「朝かなり暗い感じだったのにな。」


「今はかなり普通じゃね?てか、普通より、よくね?」



「わりぃ、ここのパートこうしていいか。」


「「う、うん」」


多分このパートをいじってもそんなに支障はないはず。


もっと、歌詞にあったテンポになるはずだ。



こんなにも平常心でいられるのは、なぜだ―――。



「今日は帰ろうぜ。な、雅。」

「もう外も真っ暗だしね。」


練習を始めて四時間くらい過ぎていた。

八時か・・・。


「そうだな。じゃぁ、俺から一つ注文していいか。それぞれに。」


「いいよ。」


俺は三人に、できれば明日までに仕上げてきてほしいか所を教えた。

各パートを少しずついじって、もっといい曲にしようと思った俺の気持ちを、快く引き受けてくれた三人。


「じゃぁ、また明日な!」


「「ばぁい!!」」


トボトボと家に向かう道。



ただ空を見上げて歩いていたら、家に着いたっていう感じだった。


家に入って部屋に行って。


ベッドに倒れこんで、そこで初めて・・・。

「っ・・・おれっ、の・・・・・っ、くそっ!」


なぜか止まらない涙を、枕に染み込ませていった。

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