座敷わらしのしのぶちゃん♪
ハンバーグが人気のお店で人気のランチメニューをリョウさんと食べる。


リョウさんはチーズハンバーグ、私はおろしハンバーグを頼んだ。


お昼時なので、OLさんやサラリーマンで店内はとても賑わっていた。


そして当然の如く、OLさんにしてもサラリーマンにしても、全ての人の視線はリョウさんに注がれていた。


そりゃそうだよね。


私だって初めて見た時、見とれたもん。


綺麗な人だなぁって……。


「なーに?人の顔ジロジロみて…もしかして…………」


と言いながら近づく顔を手のひらで押し戻しながら


「遠慮しときます。」


と言う。


「まだ、何も言ってないでしょ?」


「私、存在感0ですけど偏差値は98あったんです。学習能力が高いんですよ。何を言おうとしているか、これまでの行動とパターンを分析すると概ねこの先にある出来事が予想できます。よって回避します。」


「チッ、屁理屈言いやがって。つまんねぇの。」


得意の理詰めでリョウさんを何とかねじ伏せてハンバーグを頬張っていると


「りっちゃん?」


ものすごく、聞きなれない呼び方でリョウさんを呼んだその人は


リョウさんと同じくらい綺麗な女の人だった。






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