座敷わらしのしのぶちゃん♪
結局、ヨネクラさんはと言うと……


お酒にとても弱いらしく、うっかり飲んじゃうと


ヨネクラくん2号(木建さんがつけたネーミング)に変身して


手当たり次第、女の子を口説くらしい


本人は全く記憶にないらしいけど





「すいませんでした…僕ではない僕がってややこしいですよね…その…ご迷惑を掛けて…やはり僕なんて…いない方が…」


漸く酔いが冷めてきたヨネクラさんが私に謝る


「ビックリしましたけど、大丈夫です。何もありませんでしたし。ほらっもう気にしないでください」


「僕みたいな人間に…そんな風に言ってもらえるなんて…嬉しいです…」


まだ少し酔いが残っているのだろうか?いつになく素直なヨネクラさんが新鮮だ


ちょっとはヨネクラさんと仲良くなれそうかな


「さあさあ、ヨネクラも復活したことだし、改めて乾杯!!しのぶちゃん、これからもよろしくな」


社長がグラスを私と合わせてくれる


こうして、人生初の歓迎会と嬉し涙の体験は


私の心にいつまでも強烈に残る記憶となった
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