風はさっきよりもますます強くなってきていた。
 それと比例するように美樹の胸騒ぎも大きくなっていき、黙って出掛けた三人のことが気になって仕方がない。
 こんな風に不安に感じる原因は、ただ1つ。


「・・・また、来たんですね?」


 美樹は、婦人の方に向き直って言った。
 少し目を伏せて、婦人は頷く。
 そして付け加えた。


「正確には、私たちのほうが、敵の近くに出向いたということになるわ」
「・・・どういうことですか?」
「あなたの『能力』よ」


 婦人の言葉に、美樹は絶句した。


「私、の・・・?」
「えぇ。まだ無意識なんだろうけれど・・・」


 何故、今日この場所に来たのか。
 決めたのは自分。
 でも、アヤカシがいるなんて思ってもみなかった。
 ただ、みんなと一緒に・・・。


「私・・・ただ・・・」


 ぎゅっと唇を噛む。
 自分のせいで、またみんなを危険な目に合わせてしまったのか。
 自分がみんなを戦わせている。
 どうしてこんな・・・。

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