彩は結局あれから丸一日も眠り続けて、内面的なダメージはほぼ回復したようだった。
 夜のアヤカシ退治には、悠と諒が出かけていった。
 それを知った彩は、何で起こしてくれないんだと文句を言ったが。
 そんな彩にはまだ小さな擦り傷や打ち身で出来た青アザなど、外傷が残っている。
 心配する美樹に、大丈夫、と彩は笑って。
 それ以外は全く普段通りの一日が始まり、あんなことがあったのは気のせいだったのかと、思わず考えてしまうほどだった。
 ただ、美樹はまだ、心の中に引っかかる何かに苦しんでいた。
 今日も店は忙しく、悠や諒目当ての若い女の子達で賑わっている。


「美樹さん、ホントはどっちと付き合ってるの~?」


 きゃあきゃあ言いながらひやかす女子高生に、思わず苦笑する美樹。
 そこへ、彩が店に入ってきた。


「美樹ぃ~・・・腹減ったぁ~」
「ちょっと彩、起きてて大丈夫なの? 今何か作って持っていくから部屋で休んでて」
「大丈夫だって。病気じゃないんだし、こんなの日常茶飯事なんだからさ」


 彩の姿を見つけた、いつかかき氷を買いに来ていた女子高生が駆け寄ってくる。

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