おおかみ男の娘

椿、部活デビューする


僕が恋をした女の子、桃井椿ちゃんは

可愛くて綺麗な桃色の髪をした素敵な子。



男子だけでなく女子からも人気は高く、


もう、すっかりクラスに馴染んできた。


そして、そんなある日。


「そういえば椿ちゃんは部活には入らないの?」



というある女の子のこの一言が

椿ちゃんの気持ちを動かした。



「嬉・龍・くんっ!」


「…椿ちゃん、どう…したの…?」



いつも以上にテンションの高い彼女を見ると


ヒヤッとする。何だか嫌な気が…



「部活って何?」



あ…これは最悪だ…。


もしもだ。

もしも、この質問に僕がバカ正直に、


『部活は運動したり、文化系の事を
したりして人が沢山集まって活動するんだよ』


なーんて言ったら彼女はきっと…


『面白そうだね!それじゃ、
嬉龍くんも一緒に部活しようよっ!!』


って事になって大変な目に…!?


しかも、その部活に

入ってくる人が増えてしまう…。



つまり、僕の敵が………っ!



な…殴られるどころじゃすまないかもっ…!!

ど…どうしよう…どうしよう…。



「……?嬉龍くん、大丈夫?顔色悪いよ?」


「………な…なんとかね。はははは…。」



って…<はははは…>じゃないよ!!

本気で無理だよ!?どうすんの!?コレ?

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