キラリ
私が翔太と付き合い始めてからは、3ヶ月が過ぎている。


翔太が1人の女子と3ヶ月も付き合う事は異例中の異例だと、密かに評判だったりもする。



翔太の彼女というのは、だから女子の間ではとても名誉な事なのだ。


私は3ヶ月も翔太と付き合い続けている事を誇りに思っているし

また翔太にとっても、私の存在はステイタスになっている(はずである。私はその為の努力を怠らない)。




まさか翔太が千明を好きになる事は無いだろうけど、あまり良い気分はしなかった。



サッカーをする翔太の姿を眺めながら、私はさっき見た光景を

こっそり翔太に見つめられながら何も知らずにピアノを弾き続ける千明の姿を

脳裏から懸命に追い払った。
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