キラリ
バラの香りの入浴剤を溶いたお湯に浸かりながら、私は今日の出来事を反芻した。



千明が学校でピアノを弾いていた理由は、はっきりした。


12月までと言っていたから、それまで翔太を第2音楽室から遠ざけておけば問題無いだろう。



ただ、


ピアノの話をする千明の表情は珍しく誇らしげで

それが、癪に障った。
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