きのこうどん
6章【ハンバーグが食べたい】

駅のホームを下り、近くの丘を目指して足を運ぶ。


夏の暑さも、どうでもよくなってしまうくらいの急な坂。


坂道を覆うように植林されている大きな木が作る濃い影は道を冷たく感じさせる。


「影があるのが救いだな。」


そう呟きながら、足を動かした。
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