愛というやつは
中学時代

東京からの転校生






ジリリリリ…
目覚まし時計の音が部屋に響き渡る。



「うぅ…ん……」

頭まですっぽりと被った布団から手だけを出し手探りで時計を止める。

少しして

「さむっ!」

手を引っ込めて寒さで体を丸くした。




朝は苦手。
中々すんなりと体が起きない。

冬なんて尚更寒くて布団から出れない。



ヴーヴーと次は携帯が鳴り
開いて見ると“比呂"からの着信。

「なーにー?」

不機嫌そうに出る。

『お前まだ布団の中だろ?』

「比呂には関係なーーい!」

ゴロンと寝返りを打ちさっき止めた時計が目に入った。





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