青のキセキ

絶望

その夜、『翔』で久香と待ち合わせ。



店の中へ入って久香がいるか確認。どうやら、私のほうが早かったみたい。



翔さんがカウンターの中から、“おいでおいで”と手招きしてる。


されるがまま一番奥のカウンター席に座る。



「久香と待ち合わせ?」


「うん」


「先に一杯飲んどく?ビールでいい?」



「うん...あっ、やっぱりオレンジジュース」




慌てて言うと、翔さんが目を丸くしながら

「ジュース!?」

と、不思議そうにしてる。




「ジュースなんて珍しい。どうしたの?気分でも悪い?」


心配そうに聞いてくれる翔さん。






< 32 / 724 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop