ボディーガード

act.2

仁のマネージャーになってから一週間が過ぎた頃事件は起きた。

仁「朱里」

朱里「何?」

仁「今日の予定はどうなってる」

朱里「今日はこれで終わりよ。デートの予定でもあるの?」

仁「ないよ」

朱里「そう、当分は控えた方がいいわね」

仁「そうだな」

仁も感じているんだろうか、ここ2、3日誰かの視線を………
でも今日は人数が多い
そろそろ仕掛けてくるかな

仁「…里、朱里」

朱里「えっ」

仁「どうした?」

朱里「何?」

仁「顔が怖いぞ。」

朱里「あっ、ごめん」

仁「もっと肩の力を抜いたら?大丈夫だから」

朱里「悪い。気をつける」

まだまだ修行不足だなぁ
ターゲットに言われるなんて誤算だ。
今までこんな事なかったのに、変だ。

その後は何事もなく撮影は順調に終了した。

仁「お疲れ様でした」

現場での仁は最初のイメージはなく礼儀正しかった。
そのせいかスタッフや共演者に慕われていた。

朱里「あなたって意外と真面目なんだ」

仁「意外ってなんか心外」

朱里「いや、地位や名誉も持ってるから我が儘し放題だと思ってたから」

仁「我が儘なんて言わなくてもみんな優しくしてくれる」

朱里「まあ、確かに神取財閥って聞いたら逆らえないかも」

仁「そうかもな、だから仕事を干されることはないだろう」

朱里「そうね。犯罪を起こさない限りは大丈夫でしょう。」

仁「それにしてもお前口悪いな。口開かなければいい女なのに」

朱里「悪かったわね。思ったこと口にしないと気が済まないタイプなの」

仁「そんなんじゃ彼氏に逃げられるぜ」
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