【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
Vampire story-3
怪しい声
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い……。
ううう……
いたーい!!!
泣きそうになりながら、片手でお腹を押さえて、やっとの思いで辿り着いた保健室のドアに手をかけた。
今日はなんだか調子が悪いなぁって思いながら、2限目の休み時間に行ったトイレ。
ズキンッと鈍い痛みを感じた瞬間、原因が生理だったということに気付いた。
毎月のことなんだけど、どうも1日目は相性が悪いらしい。
「せんせー。お腹いたいー……」
今にも消えそうな声で、中に居るはずの保健の先生に言ったのに。
居ないし!!!
保健の先生って、こういう生徒が辛いときの為に居るんでしょー。
もー、なんで居ないのよぉー。
勝手な言い分を頭の中で言いながら、ベットへと潜り込んだ。
ズキズキと痛むお腹をさすり、何度も寝返りをうつ。
ふと白いカーテンが閉められた隣のベットが気になった。
なんか……聞こえる?