跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
柏木さんは先に、受付席へと向かう。



「…桃…昨日のデートはどうだった?」


「あ・・・」



羽原紗弓(ハネハラサユミ)…私とは1年上の先輩社員。


同じ短大出身だった事もあって、意気投合。仕事でもプライベートでも仲良くさせてもらっている。




「うん…」


「そうか…」



羽原さんは私の顔を一目見ただけです、全てを悟った。



「人生、色々あるって…今夜…私の奢りで飲み行こうよ!」


「あ、ありがとう~」


私の周囲にはとても温かい仲間がいた。


その仲間の優しさで、早く、誠一郎の事は忘れられそう…







< 27 / 203 >

この作品をシェア

pagetop