跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「緑川を振るなんて、桜瀬さんもやるな」



黄田川さんは嫌味げに、何度もフラれたを繰り返す。



恋には男も女も慈悲など存在しないらしい。



「そう何度も言わないでください…俺だって凹んでるのに」



「まぁ~お前にはすぐ女なんて出来るさ…」



フラれても、桜瀬さん以外の女性なんて考えられなかった。

だから、フラれても彼女と繋がりを持ちたくて、友達になった。



でも、彼女を見ると不純な気持ちでいっぱいになる。



友達の関係で満足なんてしてない…



機会があれば…またーーー・・・


俺は息を潜めて次の好機を待っていた。








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