跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
緑川さんのいる営業部フロアと同じ3階。



さっさと渡して帰ろうと、私は足早に向かう。



「あれ?桜瀬さん」



ファイルに挟まれた書類を右脇に抱えた蒼井さんと廊下で鉢合わせ。




昼間だと言うのに、ジロジロと私を品定めしてる目つきはイヤらしい。



「蒼井さん…これ速達です!」



「あ、サンキュー」



私は蒼井さんに速攻で、速達を渡す。



「…桜瀬さん・・・話があるんだけど」



「話って?仕事以外の話は遠慮します…」


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