ちいさな贈り物

偶然?運命?


「ねぇー、果歩♪聞いてよ~♪」


学校に着くなり、奈美の甘ったるい
声が耳に響く。

どうやら、先日の合コンで
知り合った男の子といい感じみたいで
奈美の機嫌は上々。


“果歩、こないだ送ってもらった彼とはどうなったの?”

って聞かれたとき、
なんにもないよって
言ったら、いつものように
説教が始まるかと思いきや
奈美がご機嫌なお陰で
追求される事はなかった。


よかったよかった。


「奈美、彼と上手くいくといいね」

って言ったら

「ありがとう♪」

なーんてデレデレ顔で
言われちゃった。


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