続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
ヨンウン視点



「あー...、ミナサン、キョウハキッテクレテ、アリガトゴジャイマス!」


俺は手のひらに書いたカンペを堂々と見ながら、拙い日本語でBitaminの単独ライブにきてくれたファンに挨拶をした。

台湾にいるあいつらも今頃クリスマスイブのライブをやっているはずだ。

日本にはアジアツアーやイベントで数回 きたけど、Bitaminだけの単独ライブは今回が初めてになる。

そんな記念すべき初めての単独ライブで、アジアツアーの汚名を返上するべく、今回俺は再びハーモニカを披露することを決めている。

カスミとペーター、それからスタッフには散々止められたが。

ハーモニカの練習をしてる暇があったら、日本語の練習をしてください、と。










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