続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「兄さん一人で余計なこと考えるなって私に言ってくれたじゃないですか。
それなのに兄さんは、誰もやめろなんて言ってないのに一人で余計なこと考えてる。
今の兄さんはあの時の私以上に迷惑です!」


こんな俺をまだ許して、引き止めてくれるのか。

だけど、あの二人は許してくれるとは思えない。

そのことが気にかかり二人が言ってくれたことに、何一つ言葉を返せなかった。


「今のお前がやるべきことは、ここで泣くことか?グループをやめることか?
俺たちがここまで言っても分からないなら、心の底から軽蔑する。
一生そうしてろ」


そして二人が去った後に、みんなに言われたことを一つ一つ思い出す。

シューインよりも俺の方がメンバーの気持ちが分かっていない鈍感な男で。

それぞれ困ったところはあるけど、誰よりも一番変わらなきゃいけないのは俺だったんだ。




始めは小さな亀裂でも、いずれ修復不可能なものになることは、彼女と別れた時に思い知ったはずなのに。

どうして俺は同じ過ちを繰り返してしまったんだ。

もう二度と大切な人は失いたくなかった、それなのに。






それからヨンウナとメイリンにメールを送ろうと書いては消して、結局一通も送れないまま公園で朝を迎えた。


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