続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「えらそうなこと言ってごめんね?
僕もメンバーと比べて自信なくすこともいまだにあるよ。
ただ、やっぱり芸能界で...特に外国にいて、プレッシャーも多いなかで、ここまでこれたのはメンバーのおかげだと思うんだ。」


「いえ、オッパの言ってくれたこと、すごくうれしかったです。
私も1人だったら外国での活動なんて、できなかったかもしれません。」


そして、携帯の番号を交換して、しばらくしてからスタッフが戻ってきて、その日はそれで解散となった。


まだ会ったばかりだけど、同じ韓国人で、外国でがんばる者同士、ジヨナにはすごく親近感が湧く。

かわいい妹ができたみたいな気がして、うれしい。

兄弟は姉しかいないから、本当は弟や妹の面倒を見たり、誰かに頼られてみたかったんだ。

メンバーの中では年下だし、ペーターは...あんな感じだし。




ジヨナとはすっかり打ち解けて、一週間後の撮影もリラックスして楽しめた。

ヨンウン兄とジェニー・ヤンの方も順調で。

Miracleの活動も増えてきて、全てが上手くいっていると思っていたから。

数日後からヨンウン兄の様子がおかしかったことや、あの人が苦しんでいたことに気づけなかったのかもしれない。

この頃から少しずつ僕たちの歯車がずれていたことに...。

いや、きっと本当はみんな気づいていたんだけど、見てみぬ振りをすることを選んだんだ。

どうすれば解決するのか分からなくて、何もできなくて。

誰かがほんの少し勇気を出せば、簡単に解決したのに。



ねえ、兄さん。

今からでもまだ、遅くないよね?














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