続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「英語はできなくても、簡体字から繁体字には直せるよね?
これ見てよ。仕事で疲れてるのにがんばったんだよ。
明日も仕事なのに...」







こうして俺の説得のかいあって、半分は自分で書いたが、広東語で書いてしまった分の2000字は姉さんが書いてくれた。

しかし、やっぱりズルはしていけないのかもしれない。

結局サキ姉に書いてもらったことが兄さんにバレて、俺は8000字の反省文を泣きながらやることになってしまったんだ。

人生って...甘くないですね。



この日から、いやあの元カレから匿った日からかもしれないが、サキ姉のあまりの騙されやすさに心配になり、なんだか放っておけない存在になり。

もしかしたら、ほんの少し好意を持っていたのかもしれないけど。



俺の大切な人を越えることは、誰にもできないんだ。

これからも、ずっと。

そして俺の自惚れじゃなければ、相手もきっと...。





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