幼なじみと付き合った場合。
リリース*伊織side
~伊織side~



合宿の帰りの電車の中…俺は自分の座席に大人しく座っていた。


クラスのヤツらはカードゲームで盛りあがり、色んなヤツが何度か誘いにきたけど、全部断った。



ゲームなんかする気にならねーよ。



イスに浅く腰掛け、足を開いて腕組みする。



そして、目を閉じて瞑想…。



いや、妄想。









「伊織…怒ってるよね。あたし、今までのこと…謝りたいの。ゴメンね…ホントにゴメン」


そしたら俺は、こう答える。


「は?なんのことだよ。俺、なんも怒ってねーから」


「ホント…?」


「おー。ただの気の迷いだろ?俺のところに戻ってくるってわかってたから」


「伊織…好き、あたしがホントに好きなのは、伊織なの!」


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