幼なじみと付き合った場合。
この気持ちにピリオドを打つとき
~彩花side~




合宿から戻ってきて、2日後。



あたしはいつものように、自分の席に着いて授業を受けていた。



空は晴れていて……清々しい。



教室の窓から心地よい風が流れてきて、頬をかすめる。



もうすぐ大好きな夏がくるっていうのに、あたしの気持ちは晴れないまま……。







合宿のあの夜から、伊織とは一言も話していない。



もちろんあたしの部屋にもやって来ないしね…。



一度廊下ですれ違ったときに、伊織の方を見たけど、完全に無視された。



……上月くんが言うように、自分に対して怒ってるんだとしたら、もう…いいのに。



伊織に無視されるのは…やっぱり辛い。



自分の一部が欠けてるような…そんな気がする。



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