幼なじみと付き合った場合。
キケンな実習
「彩花……いい?触るよ……」




朝野くんの手が、あたしの手に触れる。




胸の前で合わせていた手を、真横に移動させられて、そしてあたしの肩に朝野くんの手がおりてくる。




「まずは……心臓マッサージを……」





ええっ!?




あたしは目を開けて、朝野くんの動きを必死で手で止めた。




「ちょっ……ちょっと、そこは省いて……」




「そっか」




なんだか残念そうな朝野くんの声。




ビックリした……。














「え……と、まずは……。脈を確かめて……」




なんだかぎこちない動きで、朝野くんがあたしの頸動脈を確認する。




「うん…大丈夫。あのときは……そうだ、呼吸を確認したんだった……」









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